V4ならではの独特なエンジンサウンド「ホンダVFR400R」
ホンダVFR400Rにはどんな魅力がある?
ホンダのVFR400Rと言えば、1980年代には中型免許を持つライダーたちにとっては憧れのバイクとして一世を風靡したモデルとして知られています。
1986年にVFR400Rが誕生した時期には、国内の4代バイクメーカーが激しい市場競争を繰り広げていた頃で、毎年のように各メーカーが新しいモデルを投入していました。
VFR400Rもそうした時代の中で生まれたモデルで、400ccのV4エンジンを搭載したレースバイクのレプリカという点が大きな魅力でした。
VFR400Rは、発売開始となった1986年から生産が終了する1992年の7年間の間にフルモデルチェンジを2回、そしてその他数多くのマイナーチェンジを行ってきました。
力強さを全面に押し出したバイクモデルで、1987年モデルでは初めてプロアームを採用したほか、キャプレターやV4エンジン、そしてマフラーなども大きく変更して力強さや重厚な雰囲気をアピールしたのです。
この点で他のバイクと大きな差別化を図ることに成功し、VFR400Rは当時のライダーたちが憧れる存在となりました。
1989年モデルではそれまでの仕様を大きく見直し、当時のアップグレードモデルだったVFR750R・RC30を彷彿させるような大型バイクのスタイルを導入しました。
このモデルチェンジでは、マフラーをRC30と同様のものを採用した点がライダーたちから絶賛されました。
このようにVFR400Rは、モデルチェンジごとに仕様を見直しながら少しずつ進化していったのです。
現在では生産が終了しているために新車での購入はできませんが、中古モデルでも生産された時期によってスペックが大きく異なり、見た目の雰囲気もモデルごとに異なる点が魅力のモデルです。
VFR400Rが高く売れる理由
VFR400Rは、ホンダからラインナップされていた中古バイクの中でも、名車として知られている人気モデルです。
そのため中古でも人気が高く、状態が良ければ高値で取引されています。
VFR400Rが生産されていた当時では、新車価格は75万円程度でした。
一般的に中古バイクは新車よりもリーズナブルな価格で販売されるものの、VFR400Rに関してはプレミアがつくため、中古の状態でも取引価格は62万円~180万円程度となっています。
上記の通りVFR400Rは数多くのモデルチェンジを行っているため、VFR400Rというモデルでもスペックによって買取価格や販売価格は大きく異なります。
人気が高いモデルはより高値で取引されるだけでなく、なかなか手に入らないケースも多くあります。
VFR400Rの生産期間の中でも人気ナンバーワンと言っても過言ではない1989年モデルは「幻の名車」というニックネームがついているほどで、高値でも購入したいというコレクターも数多くいます。