武骨でカッコいいスタイル「カワサキ バリオス2」
カワサキバリオス2の魅力
カワサキからラインナップされていたバリオス2は、ギリシャ神話に出てくるBalius(神馬)のエンブレムでよく知られているネイキッドスポーツタイプのバイクです。
1997年に誕生した初期モデルは1992年から発売が開始されていたバリオスをベースに改良したもので、バリオスと比較して低中速範囲でのトルクが強化された部分や、ツインショックが強化された部分が大きな魅力でした。
バリオス2はその後、仕様変更やモデルチェンジを重ねながら、より快適な乗り心地とスムーズな操作ができるモデルへと進化をしていきました。
2007年に生産が終了したモデルですが、生産期間はカワサキの250ccバイクラインナップの中では中核を担うほどの人気を誇っていたのがバリオス2だったのです。
ちなみにバリオス2は、2002年から数年間、ライバルのバイクメーカーであるSUZUKIへOEM供給されていた期間がありました。
カワサキではバリオス2と呼び方、そしてSUZUKIではGSX250FXというモデルとしても知られています。
ちなみにSUZUKIでも、このモデルは大ヒットモデルとなりました。
このバイクは車高がそれほど高くはなく、シート高も低めに抑えられているため、女性ライダーにも人気があります。
足つきが比較的良いため、安定した操作性や足つきを求めるライダーにとっても魅力的なモデルと言えるでしょう。
乗り心地もよく、低めのギアで高速回転した場合の音や振動に魅力を感じるライダーも少なくありません。
車体が軽量なので高速走行した時には怖いと感じる人はいますが、高速道路でスピードを出して走りたい人にとってもバリオス2は魅力的なバイクモデルかもしれません。
バリオス2はなぜ高値で売れるのか?
バリオス2はすでに生産が終了しているため、新車での購入はできません。
しかし中古バイクでも人気が高く、走行距離がそれほど多くないモデルは現在でも高値で取引されています。
人気の理由は、流行に左右されない魅力的なシルエット、そして走行性が抜群だからと考える人は少なくありません。
パワフルな走りができるバイクのため燃費という点ではそれほど優秀ではありませんが、故障しづらくメンテナンスがしやすいという点において、レトロな中古バイクの購入を検討している人にとっては選択肢の一つに入るモデルと言えます。
現在、中古のバリオス2は走行距離や年式によって価格は異なるものの、25万円~75万円程度で取引されています。
年式が古くなったり走行距離が多い車体だとエンジンがかかりづらくなることがあるため、そうしたトラブルを避けたい人はできるだけ年式が新しくて走行距離の少ない車体を選ぶと良いでしょう。