発売当事不人気車であった「ヤマハ FZ400」

ヤマハのFZ400にはどんな魅力がある?
ヤマハのFZ400は、1997年に誕生したバイクモデルです。
車体にはヨーロッパ仕様バイクのFZS600と同じものを採用し、当時流通していた400ccバイクと比較すると車体が大きめという点が大きな特徴でした。
標準装備としてパイプハンドルにハーフカウルを搭載している点が大きな魅力で、ウィンドプロテクションが抜群という点で高評価されました。
FZ400はまた、1084年にヤマハからラインナップされたレーサーバイクのレプリカであるFZ400Rをベースにしているモデルとしても知られています。
ネイキッドバイクで400ccという点で注目を集め、当時は近未来型のネイキッドとしてツーリングバイクの憧れとなる存在にもなったほどです。
ただしこのFZ400は、発売開始から2年という短い期間で販売終了となってしまったという悲しい運命をたどりました。
ツーリングだけでなく街乗りにも適した乗りやすいバイクモデルだったにもかかわらず、多くのライダーたちの関心が大型バイクへ向いたことや、自動二輪免許の制度が改正されたこともあり、需要と供給のバランスが取れなくなったことが販売終了の理由だと考えられています。
ちなみに免許制度の改正では、大型の自動二輪免許が自動車の教習所で取得できるようになりました。
それ以前では、400ccクラスのバイクに乗る場合には中型限定という限定を解除してもらう審査を受ける必要があり、多くのライダーにとっては高いハードルとなっていたのです。
しかし自動車の教習所で気軽に取れるようになったことで、それまでは難しかった大型バイクへの道が開け、中型バイクの人気が下火となってしまったのです。
ヤマハFZ400が高く売れる理由
わずか2年間で販売が終了したヤマハのFZ400ですが、現在では中古バイクとして購入することが可能です。
当時は人気が下火となってしまったものの、大きな車体で安定ある走りができる点やスペックのバランスがとても良い点が高評価され、現在では中古バイクとして高い人気があります。
FZ400はシート下に収納スペースがたっぷりと確保されています。
収納性に優れており、この点もFZ400が高い人気を維持している理由の一つと言えるでしょう。
標準装備でハーフカウルがついているところも魅力で、寒い季節や高速道路を走りやすいという点でツーリングに出かけるライダー達から高評価されています。
ライダーたちに愛されるバイク、そして生産台数が少ないという点でプレミアがつき、現在ではFZ400は高値で取引されています。
カスタムパーツなどもあり、中古のFZ400を購入して自分らしくカスタムをして乗りたいというライダーも数多くいます。