沖縄でバイクに乗るなら独自規制に注意

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沖縄県にはバイク走行の独自規制がある!

沖縄県には、「謎ルール」とも言いたくなるバイク走行の規制があります。
それはバイク(自動二輪車を含む)は第1通行帯だけを走るというものです。
この独自ルールのため、県外から移住した人、あるいはツーリングなどで訪れた旅行者は困惑し、うっかりルールを破って取り締まりの対象になってしまうこともあるのです。

この規制はバイクの排気量とは関係なくすべてのバイクに適用されるもので、沖縄県以外には存在しないルールです。
これが県外の人に混乱をもたらすだけでなく、走行時にちょっとした不安や混乱をもたらすこともあります。

とくに注意したいのが、交差点で直進する際です。
沖縄以外では第1通行帯が左折専用になることが多いので、あらかじめ第2通行帯に変更したうえで直進するケースがよく見られます。
しかし沖縄では第1通行帯で走行するルールですから、早い段階で第2通行帯に移動してしまうと違反になってしまうこともあるのです。
沖縄の場合、走行していた第1通行帯が実際に交差点において直進・左折ができないことを確認したうえで移動する必要があります。

このルールは徐々に解除されている、がまだのこっている規制区間もあるので要注意!

この独自ルールは多くのライダーを混乱させていることもあってか、徐々に解除が進んでいます。
2023年3月30日には、0時00分をもって約13.5km分の規制が実施されました。
このように少しずつこの独自ルールが解除され、県外の人たちも戸惑うことなくバイクを運転できる状況になりつつあります。

今回の規制解除の対象となったのは、沖縄市にあるコザ交差点(国道330号線)から宜野湾市りの「普天間交差点」までの約7.5kmと、南風原町の兼城交差点(国道329号線)から那覇市の上間交差点(国道507号線)までの約6kmほどです。
そしてこの区間が解除されてもなお、現在沖縄にはまだ約36kmほどの規制区間が残っています。

この独自ルールは1982年に規制、長い間沖縄ならではのルールとして施行されてきました。
しかし、やはりライダーを混乱させるということでバイク業界では長い間規制解除の働きかけを沖縄県に対して行ってきました。
それが実ったのが2021年、この年にはじめて一部の区間で規制解除が行われ、その後2022年、2023年と3年連続で行われている状況です。

この流れからしても、今後数年の間に独自ルールの完全解除が実現する可能性もあるでしょう。
ただそれまではまだ沖縄県内の各地で規制区間が残っており、ライダーは思わぬ形でルールに違反してしまわないよう注意して走行する必要があるわけです。
とくに沖縄の自然を感じながらツーリングをしたい、と思っている県外の方たちは気をつけたい部分でしょう。