アメリカの人気モータースポーツから生まれた「スズキ ブルバード M109R」の魅力
マッシブモデルという新しいモデルを確立
スズキブルバードM109Rは、アメリカンバイクと比較されることが多いバイクです。
日本は自動車、バイクともにアメリカを意識したものを開発することが多く、そのような乗り物ほど大型化するという特徴があります。
そのためスズキブルバードM109Rについても、「規格外のマッシブモデル」という扱いを受けるようになりました。
スズキブルバードM109Rは排気量が1783cc、そしてVツインエンジンを搭載することによって性能の安定感が高まり、タイヤに至っては240mmの極太リアタイヤを採用しています。
そのため、クルーザーバイク、もしくはドラッグレースで使用されるバイクと比較されることも良くありました。
国産バイク?と思ってしまうハイスペック
スズキブルバードM109Rは、スズキが開発したクルーザーバイクとして有名です。
クルーザーバイクはキャッチコピーに使われているほどで、大きく安定性も良いバイクとして高い人気を誇りました。
また、スズキブルバードM109Rは国内だけでなく、海外の人々にとっても魅力的なバイクであったため、海外でも売上が好調だったという実績があります。
当時はクルーザーバイクに分類されるバイクが少ないため、最初は異色のバイクとして扱われていました。
しかし価格、スペックともに申し分なかったこと、そして、日本人が生み出したバイクは、コーナリング性能が良いことも知られていたため、スズキブルバードM109Rの人気が飛躍的に上昇したのです。
スズキブルバードM109Rはネイキッドスタイルでもあるのですが、車重347kgという超重量級のバイクです。
そのため、乗り手を選ぶバイクとしても魅力的であることが評価され、今のような確固たる地位を得られるようになりました。
出力による乗り心地も計算されている
1783ccの排気量を誇るため、スズキブルバードM109Rは乗りにくいバイクと思われることもあります。
ですが、このような不安は杞憂であることを、多くの試乗によって払拭しているバイクでもあるのです。
日本のストリートも考慮に入れて開発されているため、出力の安定性だけでなく、ギア比によってストリートを走りやすくする、このような配慮まで成されています。
そのため、他のバイクでは3速で走るようなケースでも、スズキブルバードM109Rは2速のまま走れますし、走り出すと超重量によって安定感が増すため、ワイドなタイヤを余すことなく使用可能です。
ハンドルについても大きなサイズではなく、外側に向かってワイドになっていく構造になっています。
そのため、イン側をしっかりと握るように乗り回しても、グリップを掴みにくくなることもないでしょう。
このような優れた特性を誇るバイクなのですが、サイズの影響もあり大股にならなければシートに座れません。
全体的な乗り心地はマイルドというより、シャープであるというのも、スズキブルバードM109Rだけの特徴と言えるでしょう。