知っておきたいハンドサイン
ハンドサインとは?
ハンドサインとは、バイクを走行中に手や指を使って相手へ意思表示をする行為です。
バイクの走行中には、いつどんな故障が起こるか分かりません。
方向指示器が故障してしまうと、右折も左折も、また停止したい時にも意思表示ができず、とても危険です。
そんな時、ハンドサインを使うことでバイクに乗る人の安全を確保することが可能となります。
ハンドサインには、いろいろな種類があります。
その中には、上記の方向指示や停止を示すなど法律で定められているものもあれば、ライダー同士でコミュニケーションをとる際に使うものなどもあります。
バイクに乗るなら知っておきたいハンドサイン
バイクに乗る際には、法律で定められているハンドサインは最低でも知っておかなければいけません。
1つ目に知っておくべきハンドサインは「左折のサイン」で、これは左腕を地面と平行になるように水平にまっすぐ伸ばします。
このサインを出すと、そのライダーは左折をしたいのだという意思表示となり、周囲を走行する自働車やバイクへ知らせることができます。
2つ目のハンドサインは「右折のサイン」で、左折する時のように左手を水平にまっすぐ伸ばした状態で、肘を垂直に上へ曲げます。
右手でサインを出すのではなく、あくまでも左手を使う点がポイントです。
バイクの走行では、右手はアクセルを走行するために話すことはできません。
そのため、全てのハンドサインは左手のみで行います。
3つ目のハンドサインは、「停止したり原則する際の合図」です。
これは、左手を斜め下に向かって真っすぐ伸ばすというサインです。
法律で定められているハンドサインのルールは、上記の3つのみです。
しかし実際に路上を走行しているライダーたちは、お互いのコミュニケーションをとるためのハンドサインも使っており、知っているととても便利なのでぜひ覚えておきましょう。
例えば、走行中のバイクがウィンカーを消し忘れている際、他のバイクが教えてあげることでライダーは気づくことができます。
ウィンカーの消し忘れを教えるサインは、手をウィンカーの高さにおいて、グーとパーを繰り返すという合図を送ります。
自動車なら、ウィンカーはハンドルと連動しているので、右折や左折をすればウィンカーは自動的に消えます。
しかしバイクの場合には連動していないため、うっかり消し忘れたまま走行するバイクは少なくないのです。
ウィンカーの消し忘れは道路交通法の合図制限違反という違反行為に当たりますし、何よりも周囲の車両にとっては曲がるのか曲がらないのかが分からず、とても危険な行為となってしまいます。
そのため自身が消し忘れていても、他のドライバーが教えてくれるとずいぶん助かるのではないでしょうか。