レトロスタイルで人気の「スズキ GS1200SS」の魅力

颯爽とバイクに乗る男性

中古市場を通じて有名になった

スズキGS1200Sは、普通のバイクと別のイメージを作り出す努力を行ったものの、結果的に2003年モデルで生産終了となったバイクです。

この車種は、ビッグネイキッドのイナズマ1200がベースとなっています。
そのため、ちょっと古いボディデザインが確認でき、その中には、大型のカウルがそのまま採用されているという特長が見受けられました。

このように大きなデザイン、無骨さを残すカウル、さらにデュアルヘッドライトまでもが採用されているため、段々とシャープさ、スマートさが強調されていく、新しいタイプのバイクとは違った道を歩むようになったのです。
そのため、スズキGS1200SSの売れ行きはそれほど好調ではありませんでした。

しかし、今では中古市場を通じて人気を獲得しているバイクとして、脚光を浴びることが増えてきています。
新車価格よりも高い中古価格で販売されていることが多く、これは生産された台数そのものが少なく、且つ、購入者がそれほど多くなかったために起きている現象です。

スズキGS1200SSはこのような時代の流れを受けて、一躍有名になったバイクなのですが、ブラック以外のカラーリングは希少価値が高いため、ブラックよりも高価な価格帯で販売されていることが多いです。

男らしいイメージで販売された

今ではあまり見ることもありませんが、スズキGS1200SSが販売された当時は、「男の」というキャッチコピーが多く用いられていました。

スズキGS1200SSも「男のバイク」というキャッチコピーが使われたのですが、このようなレトロバイクに見られがちな表現は、段々と浸透しづらい状況になっていったのです。
その中には、排気ガス規制により大型バイクが作りにくくなった、大気汚染などが騒がれるようになったなど、時代の影響でバイクそのものが売れにくくなった背景があります。

そのため、スズキGS1200SSは「3年間という短命モデル」として有名になりました。
個性的なフォルム、ルックスを踏襲しているところは変わっていないため、一部のファンから強く支持されるなど、他のバイクには見られない魅力を獲得しているのは確かです。

モデル別で見るスズキGS1200SSの特徴

2001年モデルは、男が好むバイクデザインが意識されているため、耐久レーサー風スタイルとなっています。

2002年モデルからは、ヨシムラワークスカラーを採用するなど、レースファンから好かれるデザイン、カラーリングを意識するようになりました。
その中で注目を集めるようになったカラーがレッドとブラックで、今でも人気のカラーリングとして親しまれています。

2003年モデルでは、あえてスピードメーターをアナログ化しています。
時代と逆行することで新しい個性を付与する目的なのですが、セールス的にはいまひとつの結果となり、その後は、絶版車の1つとして名を残すことになりました。